今回は私のポートフォリオの「その他製品」セクターに分類しているニホンフラッシュ(7820)について、直近の調査内容をまとめました。決算直前の今、買い増しを検討している銘柄です。
ニホンフラッシュとはどんな会社?
ニホンフラッシュは、室内ドア・化粧造作材・収納ボックスなどの内装システム部材を製造・販売するメーカーです。マンション向け内装ドアで国内トップクラスのシェアを誇り、日本国内だけでなく中国にも展開しています。主要顧客は大和ハウス工業グループと中国の万科企業グループです。
現在の株価水準
現在の株価は790円前後で推移しています。過去10年の株価推移と比較すると、2019年・2022年・2023年の安値圏と同水準であり、歴史的な底値圏にあると言えます。ピーク時(2020年:1,696円)と比べると半値以下の水準です。
バリュエーション指標
- PBR:0.60倍(純資産の6割以下で買える割安水準)
- PER:14.5倍(会社予想ベース)
- 自己資本比率:69.9%(財務は非常に健全)
PBR0.6倍は解散価値を大きく下回る水準であり、財務の健全性を考えると魅力的な水準と判断しています。
テクニカル分析
現在の移動平均線との位置関係は以下の通りです。
- 25日移動平均:803円(株価が13円下)
- 75日移動平均:822円(株価が32円下)
- 200日移動平均:819円(株価が29円下)
3本の移動平均線すべての下に株価があり、デッドクロス中のため、テクニカル的には下降トレンドの状態です。ただし、好決算が発表されれば一気に移動平均線を上抜けするシナリオも十分考えられます。
業績:悪材料は出尽くし、回復フェーズへ
2025年3月期は中国の不動産不況(主要顧客・万科企業の影響)により純利益が約28億円の赤字に転落しました。しかし、これはすでに株価に織り込まれています。
直近の2026年3月期(今期)の会社予想は以下の通りです。
- 売上高:260億円(前期比 +8.4%)
- 営業利益:17.8億円(前期比 +130%)
- 当期純利益:12.4億円(黒字転換)
さらに、第3四半期時点で経常利益の進捗率は83.4%に達しており、通期予想の達成はほぼ確実な状況です。日本での原価低減と中国の商業施設向け拡販が奏功しています。
配当:2008年上場以来、一度も減配なし
ニホンフラッシュの最大の魅力のひとつが、上場以来18年間減配なしという配当の継続性です。赤字転落した昨期も36円の配当を維持しました。
過去10年の配当利回り推移
| 年度 | 配当金 | 配当利回り |
|---|---|---|
| 2016年3月 | 40円 | 3.81% |
| 2018年3月 | 50円 | 2.04% |
| 2020年3月 | 55円 | 2.89% |
| 2021年3月 | 28円 | 2.06% |
| 2023年3月 | 36円 | 3.68% |
| 2025年3月 | 36円 | 4.49% |
| 現在(予想) | 36円 | 4.56% |
現在の配当利回り4.56%は過去10年で最高水準です。株価が底値圏にあるからこそ、利回りが高くなっています。
次の決算:2026年5月15日
次回の本決算発表は2026年5月15日です。Q3時点での進捗率から黒字転換の確認はほぼ確実と見ており、発表後に株価が上昇するシナリオを期待しています。
悪材料が出て株価が下がっているときこそ、割安に仕込めるチャンス。財務健全・非減配・業績回復途上という条件が揃っているニホンフラッシュは、高配当株投資の観点から引き続き注目している銘柄です。
※本記事は個人の調査・見解であり、投資を推奨するものではありません。投資は自己責任でお願いします。
